原油価格の高騰は2000年代においては珍しいことではありませんでしたが、さすがに2008年の春~夏にかけての高騰は、はっきり言って滅茶苦茶でした。
原油価格は一時147ドル/バレル、日本円だと90,000円/kl以上というトンでもない額に跳ね上がり、5年前まで80円/lくらいだったガソリン価格が200円/lを超えるという異常事態にまで発展しました。
しかし、2008年後半になってくると、その動向は徐々に落ち着きを取り戻し、年末にはピーク時の1/3にまで下がり、2009年もほぼ同等の水準を保っています。
では、なぜここまで急速に原油価格の高騰は沈静化したのでしょう。
その理由は複数あるようです。
まずひとつは、ドル高の影響です。
原油価格高騰の背景には、9.11テロによる米ドル安がありました。
原油はドルで取引されるため、ドル安になると、原油の売買で入るオイルマネーの価値も減ってしまいます。
そのため、ドル安が続いたことで、原油価格はそれに反比例して高騰していたのです。
原油価格を高騰させる事で、価値の下がったドルを量で補うということですね。
こういった上昇圧力も、オバマ政権誕生によってドルが上昇に転じたことでだいぶ弱まり、その結果高騰が収まったと言われています。
原油先物は、原油生産量25%を誇るアメリカ市場が当然ながら主役となっています。
やはり、ある程度はアメリカの経済や市場というものをしっかり追わないことには、先を読むことは難しいでしょう。
アメリカの雇用統計などが特に参考になるようですね。
先物価格という意味では、この原油先物はやや頭打ち的な見解をする人も多いようです。
とはいえ、今後もまた価格高騰の可能性は十分残されており、予断を許さない商品といえます。
原油先物の大きな特徴としては、短期のトレードに向いているハイリスク・ハイリターン型であるという点です。
やはり、先の価格高騰に代表されるよう、価格動向がかなり大きく変動する商品先物銘柄という認識が強いようです。
実際、よく価格変動する商品であることは間違いなく、安定感という点ではかなり厳しいものの、刺激がほしいという投資家には人気の銘柄といえます。
そういう意味でも、その動向には常に注目が集まっているようです。
また、この原油先物を調べるとよく出てくる『WTI原油』ですが、これは原油の一種で、米国産の原油です。
ガソリンに製油しやすい原油で、よく原油価格の指標としてこのWTI原油が注目されています。
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