2008年、日本、そして世界を揺るがす原油価格高騰の動向は、絶望感、あるいは終末観を覚えるほど、どうしようもないものだと思われていました。
実際、それは一般人の実生活にも影響を与え、ガソリン価格は10年前の2倍、灯油価格は2.5倍~3倍に膨れ上がってしまいました。
こうなってくると、もうどうしようもありません。
運輸業や漁業といった、燃料を何より大きなコストとしている職業は商売上がったりとなり、皆廃業してしまうことでしょう。
車に乗る人もほとんどいなくなり、各自動車メーカーはオイルマネーで潤う中東向けにばかり新車を発表するようになってしまいます。
サービス業全般も、サービス内容が限定され、海外旅行も燃料チャージ代だけでほとんど手が出ないような値段になってしまう。
2008年夏には、そんな絶望的な未来図が描かれていました。
しかし、蓋を開けてみると、意外とこの原油価格の高騰はすぐに収まりました。
経済不況の波は相変わらずですが、原油価格の動向は徐々に一般人の興味から外され、年内には石油市場も落ち着きを取り戻したのです。
あまりにあっという間の出来事でした。
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